教育費と学費のこと

教育費は毎月いくら準備すればいい?わが家の積み立て額を考える目安

このページで分かること

  • 教育費を毎月いくら準備するか考える目安
  • 進路別のざっくりした月額イメージ
  • 無理なく積み立てを続けるための考え方

教育費は「総額」より、毎月の目安にすると考えやすい

教育費の話になると、
「結局、全部でいくら必要なんだろう」
と、つい大きな金額に目が向きやすいですよね。

でも、合計額だけを見てしまうと、
重たさばかりが先に来てしまいやすいものです。

実際には、教育費は一度に全部を用意するものではなく、
何年かけて少しずつ準備していくことが多いです。

だからこそ、最初に考えたいのは、
総額そのものより、毎月どのくらいなら準備できそうか
という目安です。

大きな数字をそのまま抱えるより、
毎月の流れに置き直したほうが、教育費はずっと扱いやすくなります。


まずは「山場」から逆算してみる

前の記事でも書いたように、教育費には「山場」があります。

小学校・中学校・高校・大学など、
入学のタイミングでまとまった出費が重なりやすいんですよね。

だから、毎月の積み立て額を考えるときも、
いきなり正解の金額を探すのではなく、

  • いつ山が来そうか
  • どの山が大きそうか
  • そこまで何年あるか

をざっくり見ていくほうが自然です。

教育費の準備は、
「何万円必要か」だけでなく、
いつまでに、どの山に向けて準備するかで考えると見通しが持ちやすくなります。


毎月いくら準備するかの目安は、進路で変わる

教育費の積み立て額は、進路によってかなり変わります。

公立中心なのか、私立が含まれるのか。
大学は文系か理系か。
中学受験を考えるのか。
塾代をどれくらい見込むのか。

こうした条件で必要なお金の流れはかなり違ってきます。

だから、「みんな毎月いくら積み立てていますか?」という答えを探すより、
わが家はどのルートを想定するかをざっくり決めることのほうが大切です。

ここでは、よくある考え方としていくつかのモデルで見てみます。


モデルケースで見る、毎月の積み立てイメージ

あくまでざっくりした目安ですが、
たとえばこんな考え方ができます。

公立中心+私立大学文系を想定する場合

幼少期から大学入学まで時間があるなら、
毎月コツコツ積み立てることで山場に備えやすくなります。

大学入学がいちばん大きな山場になりやすいので、
そこをひとつの軸にして積み立て額を考えると整理しやすいです。

中学受験を考える場合

中学受験では、学費そのものより前に、
塾代や模試代が家計に効いてきやすいことがあります。

この場合は、大学のための積み立てと並行して、
小学校高学年からの塾代の増加も見ておく必要があります。
つまり、「大学のための積み立て」だけでなく、
途中のじわじわコストにも備える設計が大事になります。

私立比率が高い進路を考える場合

私立中学・私立高校・私立大学など、
私立の比率が高い進路を想定すると、必要額は当然大きくなります。

そのぶん、毎月の積み立て額も上がりやすいです。
ただし、ここでも大事なのは、
いきなり全部を完璧に見積もることではなく、
「今の家計でどこまでを目指すか」を置いてみることです。


児童手当を教育費に回す考え方もある

教育費の準備では、毎月の家計からの積み立てだけでなく、
児童手当をそのまま教育費として分けておくという考え方もあります。

たとえば第1子・第2子の場合、
0〜2歳の3年間は月1.5万円、その後は高校生年代まで月1万円なので、
そのままずっと積み立てていくと合計で約234万円になります。

毎月の家計から全部を出そうとすると重く感じやすいですが、
こうして最初から教育費として分けておくだけでも、
大学入学時などの大きな山場に向けた土台になります。

教育費の準備は、金額そのものも大事だけれど、
どこに置いてあるかが見えることもかなり大事です。

見えないと、積み立てていても不安は消えにくい。
逆に、分けて置いてあるだけで、安心感はかなり変わります。


ずっと同じ額でなくてもいい

毎月の積み立てというと、
「ずっと同じ金額で続けなければいけない」と感じるかもしれません。

でも、必ずしもそうではありません。

たとえば、
子どもが小さい時期に少し厚めに準備して、
後半は取り崩しながら使う、という考え方もあります。

これはかなり現実的です。

教育費は後になるほど他の支出も増えやすいので、
比較的余裕を持ちやすい時期に先に準備しておくと、
後半の負担感をやわらげやすくなります。

ずっと同じ形で積み立て続けることより、
家計の流れに合わせてメリハリをつけることのほうが大事です。


「いくら積み立てるか」より、「続けられるか」が大事

教育費の準備でありがちなのが、
最初に気合いを入れすぎてしまうことです。

たしかに、毎月たくさん積み立てられれば安心感はあります。
でも、それが今の暮らしを圧迫しすぎると、長く続きません。

教育費は短距離走ではなく、長い準備です。

だから、
理想の金額をいきなり目指すより、
今の家計で無理なく続けられる額をまず置くことのほうが大切です。

少なすぎる気がしても、ゼロよりずっといい。
月1万円でも、2万円でも、
「わが家は教育費を準備し始めている」という状態になるだけで、見え方は変わります。


毎月の積み立て額は、家族の未来を考え直すきっかけにもなる

毎月の積み立て額がざっくり見えてくると、
「ちょっときついな」と感じることもあるかもしれません。

そんなときは、
ただ金額を増やすかどうかだけで考えなくても大丈夫です。

今の生活の中で何かを手放して教育費に回すのか。
そのやり方は、今の家族にとって本当にしっくりくるのか。
そもそも、何のために教育にお金をかけたいのか。
AIが広がっていくこれからの時代に、今まで通りの進路や学び方を前提にしていいのか。

そんなふうに、視点が少し広がっていくこともあります。

お金は大事ですが、あくまで手段です。
目的そのものではありません。

だからこそ、教育費を考えることは、
ただ積立額を決める作業ではなく、
家族がこれからどんな未来を大切にしたいのかを見直すきっかけにもなります。


公立か私立かは、学費だけで決まらないこともある

教育費を考えるとき、
つい「公立のほうが安い」「私立のほうが高い」と一言で考えたくなります。

もちろん、学費だけ見ればそうした傾向はあります。
でも実際は、それだけで決まらないこともあります。

たとえば、
公立に進んで塾にしっかり通う場合と、
私立に進んで学校の中で受験勉強まで手厚く見てもらえる場合とでは、
家計全体で見ると差が小さくなることもあります。

だから、学費だけを見て決めつけるより、
塾代や学校のサポートも含めて、少しずつ情報を集めていくことが大切です。

教育費の準備は、金額を知ることだけじゃなく、
わが家に合う選び方を見つけることにもつながっています。


わが家の積み立て額を考える3ステップ

ここまで読んで、
「で、結局うちはどう考えればいいの?」
と思ったら、まずはこの3ステップで十分です。

1. 進路をざっくり置く

公立中心か、私立も含むか。
中学受験を考えるか。
大学は自宅通学か一人暮らしか。

まだ決めきらなくて大丈夫なので、
まずは仮で置いてみます。

2. 大きな山をひとつ決める

大学入学なのか、
中学受験前後の塾代なのか、
高校入学時なのか。

まずは「いちばん気になる山」をひとつ決めるだけで、考えやすくなります。

3. 今の家計で出せそうな毎月額を書く

理想ではなく、
「無理なく続けられそうな額」を書いてみます。

その額で足りるかどうかは、あとで調整すれば大丈夫です。
まずは、ゼロから動くことのほうが大事です。


まとめ|迷ったときの確認ポイント

教育費の積み立て額を考えるときは、まずこの3つを確認してみてください。

  1. 総額ではなく、毎月いくらなら続けられるか
    大きな数字をそのまま抱えるより、毎月の流れに置き直したほうが考えやすくなります。
  2. 大学だけでなく、途中の山やじわじわコストも見ているか
    塾代や行事費など、途中で膨らむ支出も含めて見ることが大切です。
  3. 正解の額を探しすぎて止まっていないか
    最初から完璧じゃなくて大丈夫です。
    まずは、わが家なりの目安を置くところから始めれば十分です。

次に読むなら

教育費の準備を考え始めると、
次に気になるのは
「教育費を家計全体の中でどう位置づけるか」
かもしれません。

教育費だけを切り出して考えると重くなりやすいからこそ、
次の記事では、老後や日々の暮らしも含めて、
家計全体で教育費をどう見るかを整理していきます。

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