このページで分かること
- 教育費の「山場」がどこで来るか
- 入学時に大きくかかる金額の目安
- 教育費を不安のままにせず、準備につなげる考え方

教育費には「山場」がある
教育費というと、毎年少しずつ同じようにかかるもの、というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも実際は、そうではありません。もちろん少しずつかかる分もありますが、家計に負担がかかるのは大きくドンっとかかる時期です。
教育費は、ある年にまとまった出費が重なりやすいテーマです。
入学金、制服代、教材費、端末代、通学用品、場合によっては塾代や引っ越し費用まで、一気に重なる時期があります。
この、あるタイミングで出費がふくらむ時期が、教育費の「山場」です。
教育費が不安になりやすいのは、総額が大きいからだけではありません。
いつ、どこで、どれくらいふくらむのかが見えにくいから、不安が必要以上に大きくなりやすい。
だから、まずは細かく完璧に把握するより先に、
「どこに山があるのか」をざっくりつかむことが大事です。
教育費の山場はいつ来る?
教育費の山場は、主に「入学の年」に来ます。
たとえば、こんなタイミングです。
- 小学校入学
- 中学校入学
- 高校入学
- 大学入学
特に大きいのは、高校と大学です。
小学校の入学時も、ランドセルや学習机などでまとまった出費がありますが、
中学・高校になると制服代や教材費、部活用品などが増えやすくなります。
そして、もっとも大きな山になりやすいのが大学入学時です。
入学金や初年度納付金に加えて、パソコンやタブレットの購入、通学準備、一人暮らしなら住まいや家具家電の費用まで重なることがあります。
だからこそ、教育費を考えるときは、
「総額いくらか」だけでなく、どの年に山が来るかを見ることが大切です。
入学時にかかりやすい金額の目安
ここでは、入学時にまとまりやすい一時費用の目安をざっくり見てみます。
細かな差はありますが、「このくらいの山が来ることがある」という感覚を持つだけでも、準備しやすさは変わります。
小学校入学
ランドセル、学習机、文房具、入学準備用品などで、10万円前後がひとつの目安です。
中学校入学(公立の場合)
制服や体操服、通学用品、部活用品などで、20万円前後を見ておくと安心です。
高校入学
公立か私立かで差が出やすく、
公立で20〜30万円前後、私立で40〜100万円前後が目安になります。
大学入学
もっとも大きな山場になりやすいところです。
- 国公立:80〜100万円前後
- 私立文系:120〜130万円前後
- 私立理系:150万円以上
がひとつの目安です。
ここに一人暮らしの準備が重なると、さらに30〜50万円程度かかることもあります。
ICT機器や行事費
最近はiPadやパソコンなどの端末代が必要になることも多く、5〜15万円前後を見ておくと安心です。
また、修学旅行などで5〜10万円前後のまとまった出費があることもあります。
一番大きな山は、大学入学時
教育費の中で、いちばん大きな山場になりやすいのは大学入学時です。
ここが大きいのは、単に学費が高いからだけじゃありません。
- 入学金
- 初年度納付金
- 教材や端末の購入
- 通学準備
- 一人暮らしなら住まい・家具家電
みたいに、複数の出費が同時に重なりやすいからです。
しかも、大学進学はまだ少し先の話に見えやすいので、先送りもしやすい。
「まだ先だから」と思っているうちに、近づいたときの負担感が大きくなりやすい。
だから教育費の準備は、大学だけを見ればいいわけではないけれど、
大きな山として大学入学を意識しておくと、全体の見通しがかなり立てやすくなります。
山場だけじゃなく、「じわじわかかるお金」にも注意
教育費は、山場だけ見れば終わりではありません。
むしろ現実では、山と山のあいだにも、じわじわかかるお金があります。
たとえば、
- 塾代
- 習い事
- 部活動の費用
- 模試代
- 修学旅行や学校行事
- 通学関連の出費
こういうものです。
この「じわじわコスト」があるから、
入学時だけ準備すれば安心、とはなりにくいんですよね。
特に中学〜高校あたりは、日常の支出の延長に見えて、家計の負担感がじわじわ増えやすい時期です。
人は大きな一発の出費には備えようとしやすいけれど、
小さめの支出が長く続く負担は見落としやすいところがあります。
だからこそ、山場とあわせて「ふだんより膨らみやすい時期」も見ておくと、あとで慌てにくくなります。
教育費は「総額」より、「タイミング」で見ると考えやすい
教育費の話になると、つい
「結局いくら必要なの?」
という総額に目がいきやすいです。
もちろん総額の目安を知ることも大事です。
でも、総額だけ見てしまうと、かえって重たく感じることもあります。
それよりもまずは、
- どこで山が来るのか
- いちばん高くなりやすいのはどこか
- その前にどのくらい準備期間があるか
この3つを見るほうが、だいぶ考えやすくなります。
見えないものは怖くなりやすいけれど、
タイミングが見えると、不安は「扱えるテーマ」に変わっていきます。
どう準備すればいい?まずは「わが家の山」を見る
ここで大事なのは、平均額を見て終わらないことです。
同じ教育費でも、
- 公立か私立か
- 中学受験をするか
- 塾にどれくらい通うか
- 大学で自宅通学か一人暮らしか
で、必要なお金の流れはかなり変わります。
公立のほうが安い、私立のほうが高い、と一言では言い切れないこともあります。
たとえば、
公立に進んで塾にしっかり通う場合と、
私立に進んで学校の中で受験勉強まで手厚く見てもらえる場合とでは、
家計全体で見ると差が小さくなることもあります。
だから、学費だけを見て判断するのではなく、
塾代や学校のサポートも含めて、少しずつ情報を集めていくことが大切です。
必要なのは、世の中の正解を探すことより、
わが家の山をざっくり置いてみることです。
たとえば、
- 小学校入学でこのくらい
- 中学で塾が増えそう
- 高校入学で一度ドンとくる
- 大学で大きな山が来そう
そんなふうに並べるだけでも、かなり見え方が変わります。
ここまで見えてくると、
「毎月どのくらい準備するといいか」
「どの時期までに厚めにしておきたいか」
も考えやすくなってきます。
まとめ|迷ったときの確認ポイント
教育費の山場を考えるときは、まずこの3つだけ押さえておけば大丈夫です。
- 教育費は毎年一定ではなく、「入学の年」に山が来やすい
まずはここを知るだけでも、不安の質が変わります。 - 一番大きな山場になりやすいのは大学入学時
高校までで終わりと思わず、大学の山を意識しておくと準備しやすくなります。 - 山場だけでなく、塾代や行事費などの「じわじわコスト」もある
一時費用と日常のふくらみ、両方を見ておくのが大切です。
次に読むなら
教育費の山場が見えてくると、次に気になるのは
「じゃあ、毎月いくらくらい準備すればいいの?」
ということだと思います。
次の記事では、教育費の山場を踏まえて、
毎月の積み立てをどう考えるかを、できるだけシンプルに整理していきます。
出典
- 文部科学省「子供の学習費調査」
- 日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」
- 各大学・学校案内等の初年度納付金情報
- 本記事の金額は目安であり、学校種別や地域、進路によって異なります