年収の壁と働き方

年収の壁(給与・パート)をわかりやすく|106万円・130万円の違いと判断順(2026年版)

このページで分かること

  • Aコース=働いて給与をもらっている人が気を付けるポイント
  • 106万円と130万円で「何が変わるか」
  • 自分はどっちを見ればいいか
  • 会社のルールで景色が変わる理由
  • 迷ったときのチェックは「3つだけ」

年収の壁。
ものすごく大事なことなのに、ちゃんと理解しようとすると、脳が止まります。

働きたいけれど、考えないといけないことが増える。
制度も絡むので、つい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかも近頃は制度改正の動きが続いていて、
「去年聞いた話が、今年は少し違う」も起きやすい。

だから今日は、細かい数字を暗記するのではなく、
自分が見るべき看板だけ拾えるように整理します。

先に結論:Aコースは「3つだけ」見ればOK

給与・パート(Aコース)の人が見るのは、この3つだけです。

  1. 扶養レーンを走っている?(→ 走っている人は「130」も見る)
  2. 会社の料金所ルール(→ 「106」が関係するかが決まる)
  3. 自分の働き方の見込み(週の時間・月収のイメージ)

ここがそろうと、
106や130は暗記ではなく、自分の道に立っている看板として読めるようになります。

(ここで迷子にならない合図)
坂道=税金/料金所=社会保険。数字が出たらまず「いまどっち?」

副業もある人は、こちらも確認
両方記事へ

Aコースの地形:壁は2種類だけ

この町には、大きく分けて2種類の「壁(=難所)」があります。

  • 坂道(税金の壁):少しずつ増える
  • 料金所(社会保険の壁):条件がそろうと通行ルールが変わる

税金は「じわじわ」。
社会保険は「切り替わり」。

この違いだけ先に分かるようになると、あとが楽になります。

① 坂道の中身:所得税はどう関係する?

(「坂道=税金」の直後に入れるのがおすすめ)

坂道の正体は「所得税+住民税」

坂道(税金の壁)は、急に切り替わる場所ではありません。

収入が増えるほど、
増えた分に対して少しずつ税金がかかる仕組みです。

ここでいう税金は主に:

  • 所得税(国に払う)
  • 住民税(自治体に払う)

よく「103万円の壁」と言われていたのは、
この税の坂道に関係する話でした。
近年はこのラインの見直しも議論されています。
金額そのものより、「仕組み」を理解しておくほうが迷いません。

この辺りの細かい話はまた別の記事にまとめます。

大事なのは、

超えたら全部に高い税率がかかるわけではない

ということ。

増えた分に対して、少しずつ傾斜がつくだけです。

だから税金だけを見ると、
「働いたら急に大損」という構造ではありません。

働き損と感じやすいのは、
多くの場合、税金よりも次に出てくる社会保険の料金所です。

まず料金所に置く看板は2つ:「106」と「130」

料金所は社会保険についてのお話だということを、まずは頭において下さい。
料金所をくぐると、歩く道が補正されていて、楽に遠くに行けるようなイメージです。

Aコースでよく出てくる「106万」「130万」は、
同じ壁が2つあるというより、見ているルールが2種類です。

  • 106万の看板:会社の社会保険に「入る側」に切り替わる話
  • 130万の看板:家族の社会保険(夫の会社など)の「扶養」から外れるかどうかの話

だから最初に分けます。
いま話しているのは

  • 自分の会社の社会保険(106)に入るかどうかの話?
  • 扶養(130)の話?

ここが分かれるだけで、地図が一気に読みやすくなります。

① 106万:会社の「料金所」が開くサイン(目安)

106万はざっくり言うと
「自分が働く会社の社会保険に入る側に切り替わりやすい」看板です。

でも大事なのは、年収の数字そのものより
通行条件(対象範囲)

ふわっと押さえるなら、確認ポイントはこの3つだけ。

  • 会社側:社会保険の対象が広い会社か(規模など)
  • 働き方:週の時間や働き方が加入対象になりやすい形か
  • 収入:月の収入がある程度のラインに乗っていそうか

つまり106は、
「超えたら即アウト」ではなく、条件がそろうと入口が開く感覚です。

確認するときは、会社の制度資料・就業規則・社内案内が早いです。
給与明細の控除欄を見ると「いま通っている料金所」も分かります。

② 130万:家族の「扶養レーン」から外れる看板(目安)

130万は、106とは別の地図記号で
扶養というレーンを走れるかどうかの看板です。

ここでいう扶養は、配偶者控除などの「税の扶養」ではなく、
健康保険の扶養(家族の保険に入れてもらっている状態)のこと。

  • 配偶者が国保の人:そもそも扶養レーンがない(130は気にしすぎなくてOK)
  • 配偶者が会社の社会保険の人:扶養レーンがあるので130が近づくと景色が変わりやすい

扶養レーンを走っていると、保険料を自分で払わずにすみます。
でも130の看板が近づくと、
「家族の保険に乗る」→「自分の保険に切り替える」可能性が出てきます。

だから130は、「超えたら損」ではなく
働き方を設計し直す合図として置いておくと迷いません。
働き損や、働き控えなどの言葉が使われやすいのはこのレーンです。

ここで整理:106と130は「同時に出る人」と「片方だけの人」がいる

106と130は、いつもセットで出るわけではありません。

  • 扶養に入っていない人:基本は 106(会社の料金所) が中心
  • 扶養に入っている人:106(会社)+130(扶養レーン) を両方見る

つまり、
106は「働き方+会社」で出てきて、
130は「家族の状況」で出てきます。

あなたの保険証は、配偶者の会社の保険の家族扱いになってる?

  • YES → 扶養に入っている(被扶養者)
  • NO → 扶養に入っていない
    (国保の人は基本この質問が成立しない=扶養制度がない、でOK)

だから、ここは「損得」より「働き方の設計」で考える

もうひとつの標識:会社の「扶養手当」

ここで忘れがちなのが、
会社独自の扶養手当です。
実は、手取りの変化に一番影響しやすいのは、この「会社独自の扶養手当」の場合もあります。

配偶者や家族がいることで、

  • 毎月○千円〜数万円の手当が出ている
  • 一定の年収を超えると手当が止まる

という会社もあります。

これは税金でも社会保険でもなく、
会社ごとのルール

つまり、

130万円を超えなくても
会社の扶養手当の条件で景色が変わることがある。

ここは必ず、

  • 就業規則
  • 人事制度
  • 社内イントラ

で確認します。

社会保険の扶養と
会社の扶養手当は、
同じ言葉でもルールが違うことが多いです。

ここを混同すると、地図がズレます。

もう一回まとめ:Aコースのチェックは3つだけ

Aコースの地図を、ここで一枚にまとめます。
もう一度、順番です。

  1. 扶養レーンにいる?(130を見るかどうか)
  2. 会社の料金所ルールは?(106が関係するか)
  3. 今年はどれくらい働きたい?(働き方の設計)

そして可能なら、
4. 会社の扶養手当はどうなっている?

この順で確認すれば、

「なんとなく不安」だった年収の壁は、
選べる働き方の地図に変わります。

迷ったときの確認ポイント

  • 年収の壁は、まず「坂道(税金)」と「料金所(社会保険)」に分ける
  • 手取りへの影響が大きいのは、基本「106万」と「130万」
  • 迷ったら「いま税金の話?社会保険の話?」を先に確認する
  • 両方ある人(給与+副業)は、A→Bの順で見るとズレにくい

細かい数字を忘れても、この視点だけあれば迷いません。

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